こんにちは。ゆうです。今回は初心者にオススメなクラシックについて紹介します。
クラシックが苦手な方の特徴
私はクラシックを「聞いてみたいなー」と思っていながら、なかなか手が出せませんでした。以前の私はにとって「クラシックはよくわからない」というのが正直な感想でした。
たぶん、クラシックが苦手な方って、ほとんどこの理由だと思うのです。例えば、邦楽や洋楽であれば、歌詞があることで、アーティストの伝えたいことなどがストレートに入ってきます。また、歌い手の気持ちも言葉に乗るため、聞き手としてすごくわかりやすいんですよね。
ところが、クラシックは歌詞がなく、何をどう聞いて楽しめばいいのかがわからないのです。同じ言葉がないものでも、バレエのように体を使った表現もないですしね。
また、以前の私はクラシック音楽を本格的に楽しむためには、時代背景や作曲家の生い立ち、楽曲の形式、楽器の知識といった幅広い音楽知識が必要だと思っていました。
なんとなく「知識がある人たちでなければクラシックを語れない」という勝手なイメージを持ってしまっていたのです。
苦手意識の克服
そんな折、音楽の学校を出た友人と話している中で、クラシックのことを聞いたところ、「大事なのは心で聞くこと」という初心者にはこれまたよくわからないアドバイスをもらい、とりあえずおすすめされた曲を聴いてみることにしました。
その時に教わった曲は、ほとんどどこかで聞いたことがあるような曲で、クラシックが堅苦しく遠い存在から、一気に身近な存在へと変わっていきました。
そして、教えてもらった曲を聞いた報告をすると、友人は「素敵でしょ?」という素直な表現で感想を聞いてきました。その時に背景などを詳しく調べて、堅苦しい感想を用意していた私ですが、「それでいいのか。」と思うことができたのです。
私のクラシックへの壁はその友人により取り除かれました。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は誰もが耳にしたことのあるクラシックの名曲を紹介したいと思います。
「クラシック音楽は作品が多すぎてどれから聴けばいいかわからない」と思っている方でも、「この曲聞いたことがある!」となればクラシックも自然と身近なものになります。私の友人が壁を壊してくれたように、ちょっとしたきっかけになればと思います。
初心者にオススメのクラシック
バッヘルベル「カノン」
バッヘルベルはドイツの作曲家で、一番有名な曲が「カノン」です。小学生のころに合奏で演奏した記憶がある方もいるかもしれません。シンプルで軽やかな、流れるようなメロディのカノンは落ち込んだときに聞いていると前向きな気持ちにしてくれます。
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バッハ「G線上のアリア」
音楽の父と呼ばれるバッハの作品で一番有名なのが「G線上のアリア」ではないでしょうか。この曲は私も一番好きな曲です。
ヴァイオリンのことはよくわかりませんが、G線だけで引くことができる曲として有名です。この曲はバッハの死後100年たった後に発見され、スポットをあたるようになったとか。まさに時代を超えて愛される音楽ですね。
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リスト「愛の夢」
ピアノの魔術師と呼ばれたリストも「愛の夢」「ラ・カンパネラ」などの名曲があるため選ぶのが大変ですが、今回は愛の夢を選んでみました。すすめられたときは曲名と曲が一致していなかったのですが、最初のメロディを聞いたときに、知っている曲だと認識しました。
この曲の魅力はゆったりとした、恋人に語り掛けるような美しいメロディだと思います。また、時に激しく、時に包み込むような雰囲気が、まるで人の情熱を表現しているように感じます。大切な人を思い浮かべながら聞いてみてはいかがでしょうか。
個人的にはフジコ・ヘミングさんの演奏がおすすめです。
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モーツァルト「アイネクライネナハトムジーク」
モーツァルトは有名な曲が多いですが、今回は「アイネクライネナハトムジーク」を紹介します。「フィガロの結婚」あたりと迷うのですが、やはりアイネクライネナハトムジークは知名度が高く、映画やTV、CMなどの映像などの様々なシーンで使われることがありますのでこちらを紹介します。私と同世代の方は「あたしンち」を思い出すのではないでしょうか。
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ラヴェル「水の戯れ」
私はラヴェルという作曲家について名前すら知らなかったのですが、友人から教えてもらい、曲を聞いてみたところすぐ好きになりました。好きになった理由は、頭の中で自然と音から映像が浮かんできたこと。
雨を思わせるスローなテンポから始まり、時に激しくなったり、緩やかになったり、まるで川のようなイメージに変わっていきます。時には噴水の水しぶきのような軽やかなリズムに変わったりします。不思議なことに自然と情景が浮かんでくるのです。
この曲をきっかけに、音で映像までも作り上げてしまうラヴェルに感動し、ラヴェルが好きになりました。
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おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
いかがでしょうか?
最初はクラシックを敷居が高くなじめない存在だと思っていましたが、今では邦楽や洋楽と同じように楽しめるようになりました。皆さまにとってクラシック音楽も邦楽や洋楽のように、気軽に楽しめる存在になってくれたらいいなと思います。